将来ハゲることを床屋から宣告された中年男
理容師が言った無情な言葉
私は、50代の大台が近づくにつれ、徐々に髪への不安を覚えるようになっていました。
ある日、行きつけの床屋でカットしてもらっている時のことです。
店主が私に言いました。
「最近、、髪が薄くなってきたんじゃない?このままだと、確実にハゲるよ。」それを聞いた私は、とてもショックを受けました。
何となく分かってはいたのですが、直接他人から言われるのは厳しいものがあります。
でも、その店主は、決して悪気があったわけではなく、むしろ私のためを思っての発言だったことは次の言葉で理解できました。
「頭を洗う時に、指の腹で頭皮をマッサージするように洗ってるかい?掌で髪を軽く撫でているだけではダメだよ。」
私は、ハッとしました。
店主が言う通りだったからです。
そして、「髪をすすぐ時も簡単に済まさないで、きちんと時間をかけて洗い流さないと頭皮にシャンプーが残り、薄毛の原因になるんだよ。知ってた?」と続けました。
私は、目からウロコが落ちた思いでした。
なぜならば、それまで頭を洗うことに無頓着だったので、
店主の言うダメな洗髪をしていたからです。
なので、正直に答えました。
「マスターの言う通り、手抜きして洗ってた。きちんとした洗髪をすれば、髪が元に戻るかな?」
「もちろんだよ。まだ、今なら間に合うと思ったからこそ、余計なお世話と知りつつ忠告したんだから。」
自分専用のシャンプーを用意した
その日を境にして、私は変わりました。
頭の洗い方を変える前に、まず、自分専用に薬用スカルプシャンプーを買いました。
それまでは家族が使っていたメリットを私も使用していましたが、
ここ何年か髪質に合わなくなってきたようで、きちんと洗えている実感が無くなってきていたからです。
よく中年になると頭皮の脂が増えるといいますが、
私も40代中頃から頭皮の脂が増えてきたからでしょうか。
夜、家に帰って早速使用しました。
メリットを使っていた時は若い頃にはなかった髪への引っかかる感じがあったのですが、さすが男性用シャンプーだけあって、全くそういう感じはしませんでした。やはり、皮脂を洗い流すための成分が充実しているのでしょうか。
洗髪時に頭皮を指の腹でマッサージするようにした
髪の洗い方も、床屋で言われたように頭皮を指の腹でマッサージするように心がけました。
そういう洗い方をすると、かなり手や指が疲れるのを初めて知りました。
しばらくしてから、例の床屋に行った時に、店主から褒めてもらいました。
「髪も潤いが出てきたし、頭皮も以前より柔らかくなったように感じる。それに何よりも、髪も増えてきたんじゃない?」
自分でも少しは実感していましたが、店主に言われると余計に嬉しく感じました。
「マスターのアドバイスのお陰だよ。本当にありがとう。」
私は、素直にお礼を言うことができました。
“傷は浅いうちに治せ”という言葉があるように、薄毛も進行する前に早目の対策を取ることが肝心だと実感しました。